|Love's Form〜愛の形〜『虚像』

いつものように本を読んでいた吉田馨は、一人の女性と出逢う。神秘的な彼女に、人嫌いの馨はだんだん惹かれて行く。今日も会っていたが、途中、馨の目の前から、彼女は『消えた』!! 馨は胸騒ぎを覚え、すぐに或る所へ向かった。


第01話 出逢いは多分偶然じゃないから

「いつもの場所」で吉田馨は小説を読んでいた。ふと視線を小説から上げると、向こう側の木下で、見慣れない女の子が立っていた。人なんて嫌いだったけれど、昨日も、一昨日も、同じ場所にいる女の子に馨は何かに突き動かされるように、声をかけた。

第02話 気になる周りの様子

 ささやかれる言葉に少なからず不安を覚える馨。歩と分かち合い、薄らぐ焦燥を感じていたのに、目の前の彼女の身体が一瞬透けて、向こう側の景色が見えた……。

第03話 一瞬でも逢えたら

 病床の伏せている少女の顔には、白い布がかけられていた。

第04話 After that...

 年老いた馨は、あの頃、よく座って本を読んだ、あのベンチに腰掛けていた。前方にたっている、木の下に、美しい女性が立っていた。

あとがき